隠すマスコミ、騙されるマスコミ

マスコミ騙し屋、プレスリリース・サイエンス、9.11以降の報道など、現在の報道に関する問題が紹介されていました。
マスコミ騙し屋の問題は、裏を取っているうちにウェブログに載ってしまってトクダネにならない、ということが続いた末の、「それらしい話なら裏を取らずに載せる」という行為がもたらしたものらしい。ウェブログは、虚実混ざっていても速報性が勝り、緩い記事のほうが波紋をもたらすという傾向がある気がします。それを一般マスコミまで真似するようになってしまったということなのでしょうか。
レスリリース・サイエンスの問題は、煽りはスルーというわけにはいかないマスコミ、そこに一片の真実がある可能性があれば報道せざるを得ないことが、株価上昇狙いの会社に利用されているということを指摘しています。
小林雅一『隠すマスコミ、騙されるマスコミ』(文藝春秋・文春文庫)ISBN:4166603183
追記

『隠すマスコミ、騙されるマスコミ』って本に、
9.11報道絡みでウェブロについて載ってるらしい

しまった誤解された。ウェブロっぽいことが書いてあるのはジンジャー報道のところで、しかも「ウェブログ」のような文字列はひとつも書いてありません。9.11関係は、既存マスコミの話がほとんどです。